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下着 ミニ知識
手作り下着の素材やお洗濯に関するお話です。
下着というものは丈夫さを重視して作られますが、柳腰亭の場合ちょっと事情が違います。
布について
柳腰亭で扱っている生地は、主に木綿と絹です。たまに化繊も利用します。
手作りをなさるかたはどうぞご参考に。
- 綿ローン
薄手の木綿で、しなやかで肌触りが良く、夏向きの素材。
- 綿サテン
美しい光沢が特長です。市販のトランクスでも、やや高級品に使われています。
ローンよりも厚手ですが、あまり丈夫とはいえません。
- ストレッチコットン(綿ジャージーなど)
伸縮性・吸湿力に富むので、実用下着として好まれるマテリアルです。
布地屋さんで普通に売られているものは高級感が薄いので、生地探しには苦労しています。
- 綿ボイル
薄く、やや目の粗い、透けるような高級素材。
残念ながら、オバサン向けの色柄が多いようです。
- ブロード
丈夫な中厚の木綿です。
- シルク
肌触りは最高ですが、てれてれして縫いにくいのが難点です。
色や模様も限られていて、入手しやすいのは生成りが中心です。
体質によってはアレルギーを起こすことがあるので、ご注意。
- ポリエステルサテン
華やかな光沢が遊び心を呼びます。
やや伸び縮みする種類もあり、使い方によってはおしゃれなものができます。
- ブロケード
化繊(昔は絹だった)のサテンに金糸銀糸で模様を織り込んだ、高価な生地。
下着には向かず、取り扱い上も難儀しますが、なかなか面白い素材です。
レースとゴム
縁取りや飾りに使うレースは、主に化繊(レーヨン?)を利用しています。綿レースに比べると、ひ弱な印象です。
ゴムひもは、4コール(婦人子ども向けの一番細いタイプ)か6コールを主に使います。
透ける総レースなどには、透明ゴムを使うこともあります。
- ストレッチレース
ゴムレースともいい、伸び縮みするレースです。
ウエストやブリーフの裾回りなど、ゴムを通す代わりに縫いつけます。薄くて柔らかく、あたりがソフトです。
- トランクスゴム
ウエスト専用の幅広ゴムです。厚手でしっかりしていますが、見かけが優雅ではないので、あまり使いません。
主に次のタイプに分けられます。
- トランクス/カーブ型
- トランクス/スリット型
- トランクス/プレーン
- ビキニブリーフ
- Tバックビキニ
- ショートボクサー
- 比翼あき
トランクスの前あきが二重になっていて、ボタンが表から見えない造りです。
厚手の生地や装飾的なボタンを使う場合には、一重仕立てにしています。
通し番号をつけたりして・・・。
- 手洗い方法。
- シルクはウール・おしゃれ着用の洗剤、木綿や化繊は普通の洗剤でかまいません。
- 水かぬるま湯に洗剤を完全に溶かした液に、洗濯物を入れます。
- 手早く押し洗い。
- すすぎを十分におこなってください。
- 脱水は軽く。
- 風通しの良い日陰が理想的な干し場です。
- 綿ジャージーやブロードは洗濯機でも大丈夫ですが、やはりレース部分はよれよれになります。
- ゴムひもは洗濯を重ねるうちに伸びてくるかもしれません。
また、天然ゴムはただ保管しているだけでも伸縮性が減っていくものです。
ゴム活性化のページもご参考に。
- 柔軟仕上げ剤を使わないほうが、ゴムの劣化が遅いような気がします。
- 生成りの生地には、何度か洗うと白になるものがあります。
- 漂白剤は禁物です。
- アイロンをかける人はあまりいないと思いますが、低温で。
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